みんちえんびーるーちゅん

2023明前碧螺春

台湾から春の便りが届きました!

今年も限定1ロット限定です。

鮮緑色の茶湯に新芽がきらきら輝きます。日本茶よりキリッときれいな味わいです。釜炒りのふわっとした香気、若草の余韻がやみつきになります。

台湾茶ファンを魅了してやまない緑茶をご賞味ください。

店主のコメント

翠緑色(エメラルド)の茶湯に目が釘付けになりました。香り立ちはやわらかで、緑茶の初々しさの中にもブーケのような複合的な香りが感じられます。茶葉の成熟度は高めで、液体はやや重ため、蜜を思わせるとろみを持っています。そのため余韻が長くのどが心地よく潤います。思わず杯が止まらなくなります。ジメっとした空気を忘れて新緑の森を散歩している気分に浸りましょう。(5月11日入荷→11月27日完売)

ふんわりやわらかな釜炒り台湾緑茶
年に一度のおたのしみです

台湾の一年は明前碧螺春から始まります。

は「サファイア」、は「巻貝」を指します。清明節のことで、墓参りをして祖先を供養する日です。つまり、明前とは清明節よりも前という意味です。

台北縣三峡鎮は、台湾屈指の緑茶の産地。お茶の魅力である香りを醸成させやすい土地です。雨が多く、夏は暑すぎず冬は適度に気温が下がる気候条件と、小高い山に囲まれて霧が生じやすい地形条件が揃っています。

当店の明前碧螺春は無農薬栽培です。冬が明けたばかりの三峡茶区は気温が低く、整備の行き届いた茶園では病害虫は心配ありません。新芽を一芯二葉で摘み、軽く揉捻しました。

少しだけ冷ましたお湯で淹れて、やさしい旨み引き出しましょう。夏はアイスティーにも。夏を越えて落ち着いたら、高温で凛としたキレ味を立たせましょう。熱湯でも大丈夫です。

春の三峡は7~10日ごとに明前碧螺春が製茶できます。つまり明前碧螺春といっても、数多くのロットが存在します。遅いほど量は多くなりますが茶葉は硬くなります。飲料メーカーや大手コーヒーチェーンは、毎年ピークを過ぎてから動き出します。

当店は味・香りが最も優れた一番茶(初回製茶分)のみ扱います。一番茶の出回りと同時に品質鑑定を行い、最高の1ロットを確保します。そのため再入荷できません。完売次第、今年分の販売は終了です。

良質な明前碧螺春は、茶葉がふっくら色鮮やか、茶殻には光沢を帯びています。茶湯にたくさん浮かぶ産毛は、最も若く柔らかい先端の芽です。東方美人にもたくさん見られます。

店主が厳選した明前碧螺春で、台湾の春をお楽しみください。

お茶のデータ
商品名称 2023明前碧螺春
みんちえんびーるーちゅん
生産地 台北縣三峡鎮
茶樹の品種 黄柑
摘茶時期 2023年明前茶:3月下旬
茶園の海抜 200m~300m
発酵度 不発酵(緑茶)
烘焙程度
推奨茶器 磁器製の茶壺・急須、蓋碗、マグカップ、グラス
茶葉の分量 茶壺・急須・蓋碗 → 4分の1
マグカップ、グラス → スプーン1杯
お湯の温度 70~85℃前後
時間の目安
(90℃)
茶壺、急須 → 40秒
蓋碗、マグカップ、グラス → 蓋をして50秒
(2煎目 -15秒、以降 +20秒ずつ)
明前碧螺春の2つの楽しみ方

茶壺・急須で淹れる → 少しだけ冷ましたお湯がおすすめです。茶器はしっかり予熱しておきましょう。

蓋碗で淹れる → 茶葉を入れ、高めの位置からふちを滑らせるようにお湯を注ぎます。半分くらい飲んだらお湯をつぎ足します。味わいの変化をお愉しみください。

ワンポイントアドバイス

2023年Lotは穏やかな爽快さに加えてボリュームの大きさ、やさしい舌触りが特徴です。店主はちょっと挑戦的にお茶請けを色々試してみました。特に好印象だったのは胡麻団子、黒糖味のちんすこう、ドライマンゴーです。

よくある質問
明前碧螺春はなぜ明前茶にこだわるのですか?
清明節(4月5日ごろ)より前は気温が低く、新芽がゆっくり生長します。そのため滋味豊富なお茶となります。害虫も少なく、管理が行き届いた茶園では農薬も必要としません。

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