うめやまきんせんちゃ

梅山金萱茶

金萱のミルク香が好きな方におすすめの台湾茶です。濃密な旨みと相まってバニラ香とも評されます。

味わいに力点が置かれ、口奥からのどで包容力ある金萱香を楽しめます。新茶はキリッと美味しく、熟成につれて味わいは丸みを帯びていきます。

中海抜の金萱茶はミルク香が強く現れます。高山茶区より製茶量が多いためお求めやすいのもメリットです。

2022年冬片レポート

【#3冬片】クリーンなキャンバスに金萱の魅力がよく表現されています。中海抜の金萱茶は飲みごたえがあってのどが潤います。金萱デビューの方にも。(1月19日入荷→2月15日完売)

あなたが飲んでる金萱
100%本物だと断言できますか?

梅山郷は台湾中部に位置し、東には阿里山郷が接しています。海抜90mから1815mに渡る起伏に富んだ地形で、傾斜地を中心に茶園が広がります。澄みわたるおいしい空気と美しい景観でも有名で、の季節には全国から観光客が押し寄せます。台湾スイーツとして人気の愛玉(オーギョーチ)栽培でも名高いエリアです。

金萱は1981年、台農8号と硬枝紅心の交雑により生まれた新品種で、台茶12号とも呼ばれます。実験ナンバー「2027」で分かる方は、かなりの台湾茶通に間違いありません。

梅山茶区は台湾の中でも製茶技術が高いことで知られます。他茶区からも製茶・焙煎を託されます。しかし、梅山の専業焙煎師は断言します。「見た目には同じでも、気候風土が違えば茶葉の水分や繊維質は異なる。やはり自分は梅山の茶しか焙煎できない」

金萱は生育のばらつきが少なく、機械摘にも適しています。当店の梅山金萱茶は手摘みにこだわり、しっかり旨みを湛えています。シーズンごとに最も穏定性にすぐれた1ロットのみを入荷しています。

人工香料でむせ返るような金萱が広く出回っています。でも、そもそも良品は香料でごまかす必要がありません。金萱は中低海抜で品質差が大きく現れる品種です。つまり、専門店の力量が試されるお茶なのです。当店は茶葉鑑定を学んだ店主がセレクトしています。安心して本物の金萱茶をお召し上がりください。

人工香料の識別法は阿里山高山金萱茶のページをご覧ください。

お茶のデータ
商品名称 梅山金萱茶
うめやまきんせんちゃ
生産地 嘉義縣梅山郷
茶樹の品種 金萱
摘茶時期 2022年冬茶:12月上旬(冬片)
茶園の海抜 700m~1100m
発酵度 軽~中発酵
烘焙程度 強めの軽焙火
推奨茶器 磁器または陶土製の茶壺・急須、蓋碗、マグカップ、グラス
茶葉の分量 茶壺・急須・蓋碗 → 4分の1
マグカップ、グラス → スプーン0.5杯
お湯の温度 95℃前後
時間の目安
(95℃)
茶壺、急須 → 40秒
蓋碗、マグカップ、グラス → 蓋をして45秒
(2煎目 -10秒、以降 +15秒ずつ)
梅山金萱茶の2つの楽しみ方

茶壺・急須で淹れる → 全ての茶器を充分温めてから、少し高い位置からお湯をゆっくり回しかけ、蓋をして蒸らします。茶杯に入っているお湯もかけてあげると、茶器の温度が下がらず、茶葉の開きがよくなります。

蓋碗で淹れる → 金萱は香り立ちがよく、蓋碗を使うと特徴がよく引き出せます。きれいに開く茶葉の形状からも品質の良さが確認できます。

ワンポイントアドバイス

梅山金萱茶は安定感ある旨み、阿里山高山金萱茶は鼻先のやさしい甘み、樟樹湖高山金萱茶はキンモクセイのニュアンス。個性の違いをお楽しみください。

よくある質問
金萱も熟成を楽しめますか?
金萱はたいへん熟成向きです。発酵した樟樹湖高山金萱茶はフルーツのような芳しさが、中海抜の梅山金萱茶は地に足のついたミルキーさが感じられます。

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